ラシクスルにてグループホームの開設をサポートさせていただき、
今春から実際に運営を開始されている「NPO法人こだま様」へ取材に伺いました!
この日はあいにくの曇り空でしたが、暑い日が続いていたので過ごしやすい一日になりました♪
今回はグループホームの施設長である太田和さんにお話を伺いました!
【こだま様ホームページ】
http://npo-kodama.com/
今回、松江市初の「日中サービス支援型グループホーム」を開設したことにより、
こだま様には多くの方々から反響があったようです。
実際の住み心地も含めて、どのような声があったのか伺いました!
ーグループホームを開設してみて、周囲からの反響はいかがでしょうか?ー
従来の一般的なグループホームと異なり、いわゆる施設のような感じはなく、
おしゃれな家というイメージを持っていただいています。
実際に生活をしてみると、窓が大きく室内は明るく開放感があり、
建築前から一緒に間取りを考えることができたのはとても良かったです。
見学に来られる方も多く、障がいをお持ちのお子さんがおられるご家族からは
「こんなグループホームに住ませてあげたい!」という声もありました。
ー特に反響が大きかったのは、どのような方々でしょうか?ー
利用者さんの保護者の方々の喜びが一番大きいと感じます。
保護者の方々にとって、お子さんが安心して暮らしていける家があることはとても大切で、
開設前から非常に期待していただいていました。
私たちがこの場所で長年活動を続けてきた中で、
周辺住民の方々や企業の皆さんにもご理解をいただいており、
スムーズにグループホームの運営を開始することができました。
グループホームの開設により多くの反響があった一方で、
運営者としては様々な課題や新たな発見もあったようです。
ーグループホームを運営する上で苦労したことはありますか?ー
実際に運営する上では働く人の確保が欠かせません。
今回の「日中サービス支援型グループホーム」では、24時間体制で支援を行うため、
日中だけでなく夜勤のスタッフも必要となります。
夜勤を専属で行うのは時間的な拘束や身体的な負担から難しい部分もあり、
複数名で交代しながらサポートする形になっています。
その分、たくさんのスタッフが必要となるので人手を確保することが重要となります。
ー取り組みが広がったことで、新たな発見などはありましたか?ー
入居者さんの中には、以前からこだまの生活介護などを利用されている方もいます。
グループホームでは、今まで見えなかった日中時間帯以外の利用者さんを知ることができ、
これまでよりもご本人やご家族の想いに対して、一層歩み寄ることができると感じました。
スタッフからは利用者さんの安心して眠る姿を見て、自分も安心したという声もありました。
ー利用者さんの暮らしぶりはいかがでしょうか?ー
はじめのうちは、グループホームをご本人が “ 家 ” と認識するまでの戸惑いが感じられました。
これまでとは違う慣れない環境の中で、上手くできないことも多く、
保護者の方々も心配されることがありました。
それでも開設から数ヶ月が過ぎ、ご本人もグループホームでの生活に慣れ始め、
自然と笑みがこぼれるようになった時にはスタッフもご家族も皆さんで喜びました。
利用者さんがリラックスして日々を過ごし、ニコッと笑顔を見せてくれる場所でありたいです。
~ 取材を終えて ~
今回、取材させていただいたこだま様では、
新たな福祉事業として運営中のグループホームについて貴重なお話を伺うことができました。
実際の運営においては、利用者さんやそのご家族との距離感がより近くなったことで、
様々な課題に直面する場面がある一方、新たな嬉しい発見なども多くあったようです。
取材にご対応いただいた太田和さんからは、
「一人ひとりが、その人らしく、笑顔で暮らせる家を目指していきたい」という言葉がありました。
それはまさに、私たちラシクスルとしての目標でもあり、なくてはならない想いです。
今後もこだま様含め、グループホーム開設後の状況に関する取材を続けていきますので、
ぜひともお立ち寄りください♪
インタビュアー/門脇