現在、ラシクスルでは主に共同生活援助(グループホーム)の開設支援を行っています。
私たちの住む山陰地方でも障がい者向けグループホームは少しずつ増え始めていますが、
必要とされる供給量には追いついておらず、
まだまだ地域に浸透しているとは言えないのが実情です・・・。
そこで、今回からは「そもそもグループホームって何?」という方向けに、
少しずつ解説していきたいと思います。
これまでの活動を踏まえて解説していきたいと思いますので、
すでにご存知の方もぜひご覧ください!
共同生活援助とは、いわゆる「障がい者向けグループホーム」のことです。
障がいをお持ちの方が日常生活や社会生活を営む上で必要な援助を受けることができ、
自立した生活を目指せる住まいを提供する障害福祉サービスの一つです。
具体的には、相談、入浴、トイレ、食事の介護など、利用者の状況に応じたサービスが提供されます。
住まいとしては利用者一人一人に専用の居室がありますが、
居間や食堂などは共有して生活する「シェアハウス」のような形となっています。
スタッフのサポートを受けたり、コミュニケーションを取ったりと、孤立を防ぐことにも繋がります。
また、従来のいわゆる「入所施設」とは異なり、より地域に溶け込んで自立を目指せる場所として、
公共交通機関の利用や買い物などへ行きやすい立地であることも重要です。
共同生活援助は障がい者の自立をサポートするという目的があるため、
身体障害者、知的障害者、精神障害者、難病患者などが対象となりますが、
原則として18~64歳の方までが入居可能となっています。
(※ただし、15歳以上の方でも必要性が認められた場合や、
身体障害者で65歳になるまでの間に障害福祉サービスを利用していた場合は入居可能です。)
なお、障害の特性や心身の状態に応じて必要とされる支援の度合いを示したものを
障害支援区分と言い、区分無しと区分1~6(数字が高いほど支援が必要)に分けられています。
障がいの種類や障害支援区分によって、入居条件が区別されているわけではありませんが、
事業所の方針やサポート体制、建物や生活環境によって入居条件が決められている場合もあります。
障がい者向けグループホームには、4つの種類があります。
それぞれでサポート体制が異なるため、利用者の特性や区分に合ったものを選択する必要があります。
①介護サービス包括型
主に夜間において、スタッフが日常生活で必要な援助を行います。
日中時間帯にはお仕事やデイサービスなどに出かけられるような方、
つまり、必要なサポートの度合いが比較的少ない方を主な対象としたサービスです。
実際には知的障がい者や精神障がい者の方が多い傾向にあり、
障害支援区分2~4の方が中心となっています。
②日中サービス支援型
昼夜を問わず、スタッフが24時間体制で日常生活に必要な援助を行うため、
介護サービス包括型に比べて支援の必要度が高い方を主な対象としたサービスです。
建物を新築する際にも、より高い安全性の確保が義務付けられています。
こちらは障がいの種類を問わず、幅広い特性をお持ちの方が利用されており、
障害支援区分4~6の方の利用も多くなっています。
③外部サービス利用型
主に夜間において、事業所のスタッフが相談や家事など日常生活の援助を行いますが、
入浴やトイレ等の介護サービスは委託された外部の居宅介護事業所が行います。
主に精神障がいをお持ちの方が中心で、区分の低い方が利用される傾向にあります。
④サテライト型
本体となるグループホームとは別に(約20分以内で移動できる距離)、
アパートやマンションなどの一室で生活する一人暮らしに近いタイプです。
本体のグループホームでは、食事や余暇活動などの交流が可能となっています。
スタッフの定期的な巡回により、日常生活に必要な援助が行われますので、
集団生活が苦手な方や将来的に一人暮らしを目指しておられる方の利用が多い傾向にあります。
なお、原則として利用期間は3年間と定められていますが、
この間に一般住宅などへの移行に向けた計画的な支援も行われます。
以上、共同生活(グループホーム)について、第一回目の解説でした!
今後も随時追加していきますので、ぜひお立ち寄りください♪
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