今回は障がい福祉サービスを提供する上で欠かせない「サービス管理責任者」、
いわゆる「サビ管」の研修制度について、最新の要件緩和も含めた解説を行います!
サービス管理責任者とは?
サービス管理責任者(以下、サビ管)とは、サービス全体の管理や関係機関との調整を行うとともに、
サービス提供の品質向上を図るため、スタッフへの技術的な指導も行います。
具体的なサビ管の主な仕事内容は以下の通りです。
・利用者に合わせた個別支援計画の作成
・個別支援計画に基づいた支援状況の把握
・利用者との定期的な面談
・関係機関との連絡調整
・スタッフに対する技術指導や助言
サビ管の資格要件や研修制度について
これまでサビ管になるためには長い実務経験が必要とされていました。
しかし、高いハードルによってサビ管を確保することが困難になり、サービス提供に支障が生じたり、
感染症の拡大に伴う研修機会の減少もあったりなど、制度の見直しを求める声が上がりました。
これを受けて厚生労働省は以下のように要件を緩和する方向で進めています。
【既存の条件】
・相談支援業務5年以上
・直接支援業務8年以上
・国家資格(看護師、介護福祉士など)による業務3年以上、かつ相談・直接業務3年以上
↓これらをクリアしたうえで・・・
①基礎研修
②実務経験(OJT)2年以上
③実践研修
④サビ管として配置
細かい要件はいくつかありますが、簡単にまとめるとこのような流れとなります。
【新たな案】
上記②実務経験(OJT)2年以上について、基礎研修受講開始時に既に相談・直接支援業務に
3~8年従事していた場合、2年ではなく「6ヶ月以上」の期間で③実践研修の受講が可能と
なります。
また、やむを得ない事由によりサビ管が欠けた場合、基礎研修が修了した者を「1年間」サビ管と
みなすことが可能でしたが、新たな案では実践研修の修了時まで「最長2年間」のみなし配置が
可能となります(※さらに、みなし期間も実務経験(OJT)として算入可能)。
以上のように、障がい福祉業界は変わりつつあります。
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